広島の中小企業をトータルサポートできる税理士事務所

成和税理士法人 |頼れる税理士の全国チェーン Q-TAX 広島並木通り店

ご相談・お問い合わせはお気軽に 0120-371-910 店舗番号は1668 受付時間 9:00~18:00(平日)携帯電話・PHS対応

業務委託?労働者派遣?その違いのポイントは!

2019.09.30

全国的に人手不足感が強く、令和元年6月の広島県内の有効求人倍率は1.63倍となっています。最も求人倍率の高かった、保安の職業においては、11.02倍の非常に高い有効求人倍率となっています。

今後も人手不足が続くなか、外国人労働者の受け入れや女性の活躍推進、定年延長・撤廃等による高年齢者の活躍の場の確保など様々な対策が行われていると思いますが、代替要員の確保という面では、業務委託や労働者派遣などのアウトソースの活用も考えられます。

もともと労働者派遣が法的に明確に認められていなかった時期には、業務(処理)請負といった形で労働者派遣と同様のことが行われていた時代があったといわれています。今でも、業務請負とか業務委託といった形での労務供給契約(労働者供給ではなく民法上の概念)には特別の規制はなく、適正な実態を備えたものであれば適法に行うことができます。

ただし、適正かどうかは契約の形式が完備しているかどうかよりも、実態として判断されます。特に、業務請負とか業務委託という場合は、ほとんど外見的には委託者等に直接雇用されている労働者や派遣社員との区別がつかない状態にある場合があります。

このため、こうした業務請負等については、法律で規制されている労働者派遣との異同が問題になる可能性があります。外形的には委託者等(派遣であれば派遣先)の職場で委託者等の業務を処理しますから、委託者等に直接雇用された労働者も派遣スタッフも受託会社の社員も同じように仕事をしていることになり、適切な管理がなされなければ労働実態での違いを説明できなくなる可能性があります。単に制服や名札を区別すれば済むということではありません。委託した業務の処理と称してもその実態が労働者派遣法の定義する労働者派遣に該当すれば、派遣法の規制を受けることになります。

そこで手掛かりになるのが、派遣法に関して定められている区別のための基準です。

ここでは、請負形式(業務委託形式もこれと同視されると考えられます)をとっている場合も、次の条件を満たさないときは、労働者派遣であると判断するとされています。

①(請負人・業務受託者が)次のいずれにも該当して自己の雇用する労働者の労働力を直接利用すること

ⅰ)業務遂行方法の指示その他の管理、業務遂行の評価等の指示その他の管理を自ら行うこと

ⅱ)始終業時刻・休憩・休日・休暇等の指示管理等、時間外・休日労働の指示管理その他の労働時間等の指示管理(単なる把握を除く)を自ら行うこと

ⅲ)服務規律の指示管理、配置等の決定変更などの秩序維持等のための指示管理を自ら行うこと

②業務を事故の業務として契約の相手方から独立して処理すること

ⅰ)業務処理の資金を自らの責任で調達・支弁すること

ⅱ)業務処理につき法律上の事業主としてのすべての責任を負うこと

ⅲ)単に肉体的な労働力の提供でないこと(自己の責任と負担で機材等(簡単な工具は除く)を準備調達し業務を処理するか、自らの企画や専門的技術・経験により業務を処理すること)

なお、実際の業務処理を委託者の事業所内において行う必要がある場合などにおいては、業務処理の委託契約においてその業務処理のための施設設備として委託者側の施設設備の利用を無償で認めている例がありますが、ここで紹介した基準では、たとえば②のⅲについては、機械等を契約の相手方から借り入れる場合には請負契約等とは別個の双務契約による正当な借入であることを必要とするなど、さらにその内容を明確にするための具体的判断基準や発注者の労働者と請負労働者の混在などの具体的問題についての疑義応答集が示されていますので、参考にしてください。

まとめ

業務委託と労働者派遣では、これらの要素を基準として実態で判断されます。契約書では業務委託契約としていても、実態として労働者派遣と判断されれば、労働者派遣法が適用され、派遣元については、当然に労働者派遣の許可が必要となります。許可を得ていなければ無許可の派遣となり、違法となりますので、注意が必要です。その他にも、業務委託では求められない書面が労働者派遣法では定められていますので、契約の前に許可等の確認が必要となります。

 

広島で、労働相談や労働者派遣の許可手続きは、当事務所へお申し付けください。

 

ご相談・お問い合わせ 0120-371-910[店舗番号1668]受付時間9:00~18:00(平日)

些細なことでも気兼ねなくお電話ください。
「はい、Q-TAX 広島並木通り店です」と電話を取ります。
その後に「ホームページを見て」と言っていただけるとスムーズにご対応できます。

メールでのご相談はこちら